角質肥厚とは

角質肥厚とは!

編集:シルキーズ 新井貴信

私達の体を守っている皮膚、その最前線で防御しているのが角質層です。

死滅した細胞が14層ほど重なりあった層で、厚さはなんと0.02㎜(※)と言われています。
※足裏は除く

0.02㎜がどれくらいの厚さかと例えるならラップぐらいの薄さになります。

角質層の薄さ

体の生理機能には古いものから新しいものへと入れ替わる新陳代謝がありますが、角質層もまた不要になった角質を剥がし新しい角質を加える新陳代謝があり、この生理機能によって角質層の厚さ0.02㎜は維持されています。

しかし、紫外線やこするなどの物理的な刺激以外にも日頃しているスキンケアが原因で肌のターンオーバー(新陳代謝の周期)が乱れると、古い角質がそのまま残り徐々に角質層が分厚くなっていきます。

この状態を『角質肥厚』と言います。

角質層の変化、分厚い角質見本

足裏やかかと部分、肘や膝などはなりやすく、ひび割れやくすんでいるので見た目でも角質肥厚になっていると気づきますが、実は毎日お手入れをしている顔も知らず知らずの内に角質肥厚になっていることがあるのです。

悩む女性

0.02㎜0.04㎜に、ラップが2枚重なっても薄いので気づきにくいでしょうが、常に肌が乾燥している、くすんで見える、化粧のりが悪い、化粧水が浸透しない、キメが粗い、何度も再発するニキビ、毛穴の汚れが目立つ、このような場合は角質肥厚になっているのではと疑ってください。

このページでは、毎日しているスキンケアに角質肥厚の原因が隠れていないかを探りながら、角質層を常に正常な厚さにするスキンケア対策へと話しをすすめていきます。


角質肥厚の原因を探る

肌をとりまく環境は外敵だらけ!

痛みを感じないので気づきはしませんが、一日を振り返っても肌は何かの刺激を必ず受けています。

色々な刺激で不要な角質が作られるイメージ

例えば、紫外線、お化粧、摩擦、エアコン社会による空気の乾燥や屋内外の温度差、ほこりや花粉、静電気、酸化現象など。

これらの刺激に対抗する為、必要以上に角質細胞を作って防衛力を高めていきます。

その副産物として一日が終わった肌には、不要な角質がいっぱい産出されます。

役割を終えた角質たち

本来なら役目を終えた角質細胞は、垢となって自然に剥がれ落ちるのですが、何故かとどまってしまう?ましてや洗顔をし化粧水やクリームを補っているにも関わらずどうして角質肥厚になってしまうのでしょうか!?

洗い過ぎ

健康な肌環境なら洗顔によって古い角質は汚れと一緒に洗い流されるはずです。

しかし洗顔の度を越えると角質肥厚の原因を作ってしまうのです。

洗顔料には必ずと言っていいほど界面活性剤が入っています。石鹸も界面活性剤の塊です。

こちらの「肌の保湿成分は奪われる!」のページでも解説していますが、洗顔をすればするほど、また洗浄力の強いクレンジングを使えば使うほど、角質内の保湿成分が奪われます。

奪われると、保湿やバリア機能が弱り乾燥肌や敏感肌になりますが、それ以外にもターンオーバーを乱す原因にもなるのです。

ターンオーバーの潤滑油

角質内にある天然保湿因子や細胞間脂質は保湿機能だけでなく、ターンオーバーの潤滑油やガソリンの働きも担っているのです。

もしこれらが不足するとどうなる?エンジンオイルが少なすぎてオーバーヒートした車のようなもの。

車トラブル

過保護な保湿

よくありがちなのがクリームのつけ過ぎです。特に乾燥肌の方は要注意です。

肌が乾燥するからクリームをつけたい気持ちはお察ししますが、クリームに含まれる油分が月日とともにジワジワと角質内に留まり、古い角質の剥がれ落ちを妨害してしまうのです。

肌トラブル

古い角質が残れば肌の乾燥度も増します。乾燥肌がひどくなればクリームの頻度も量も増えます。

また蓄積した角質を強引に落とせば、同時に必要な角質も一緒に落とされます!

その後にまっているのはリバウンド、負の連鎖は止まりません。

体調の乱れ

「皮膚は内臓の鏡」と言われています。体調の乱れは皮膚の乱れとなり、肌のターンオーバーにも影響を与えます。

女性に多い便秘、冷え性、貧血、ホルモンバランスの乱れもまた角質肥厚の間接的な原因になります。

このように色々な原因が絡み合いながら月日を積み重ねていくうちに、優しい泡洗顔だけでは落しきれない頑固な角質層が形成され慢性化していくのです。

いったん角質肥厚の習慣癖がつくと、乾燥肌はもちろんのこと毛穴を塞ぎニキビを助長したり毛穴を目立たせたり、ターンオーバーが乱れればシミやしわができやすくなるなど、肌トラブルの根源となり、美肌を目指す方にとっては何一ついいことはありません。

 

正しい角質ケアで角質肥厚にさせない

では最後のテーマ、対策スキンケアについて。

このページ以外にも角質肥厚について色々とお調べのことと思います。

そこで目にされるのが、「ピーリングやスクラブ洗顔をしましょう。しかしやり過ぎはバリア機能が低下するので週に一度程度にしましょう」という決まり文句です。

角質を取り過ぎるとバリア機能が弱る!イメージ肌

私はこの対策に疑問をもっています。

“古い角質が貯まったら強引に落とす” このスキンケアを繰り返しているだけ!

何が言いたいかと申しますと、古い角質が貯まったから、ターンオーバーが乱れたからを前提とした対策だということです。

これは角質肥厚を根本的に治す真のスキンケアではありません。

規則正しい生れ変わりの継続があってこそ美しい肌は生まれます!

古い角質は毎日発生していますので『角質ケアは毎日する』、これが正解です。

但し、条件があります。

決して必要な角質細胞はとってはいけません!

不要な角質のみです。

あともう一つ洗顔方法につきまして。

顔は凹凸になっています。

注意したいのは鼻や頬など凸の箇所、優しく洗っているつもりでもこすり度合いが強くなってしまいます。

こすればこするほど摩擦刺激が発生し角質肥厚の原因となりますので、特に意識してフワッと触る程度で洗顔をしましょう。

ですが皮脂分泌が盛んな鼻は過保護な保湿ケアでも説明した通り、古い角質が取れにくいので、ソフトな角質ケア機能のある洗顔がおすすめです。

肌の保湿成分を極力奪わず、不要な角質だけをとる洗顔を毎日して、規則正しいターンオーバーの維持に努めましょう。


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