シルクアミノ酸

更新日:2022年6月7日

シルクアミノ酸の働きについて

シルク

シルク(絹)は、動物性タンパク質の繊維です。

「フィブロイン」と「セリシン」という純度の高い蛋白質、18種類のアミノ酸複合体で構成されており「アミノ酸の宝庫」と言われています。

シルクの特長はなんと言っても人の肌に近いアミノ酸成分で構成され、生態適合性に長けているところです。

このとから、衣料用繊維に留まらず、食品、そして化粧品用のスキンケア成分として幅広く利用されています。

この章では、シルクに含まれる18種類のアミノ酸にはどんな働きがあるのか?簡単に説明します。


各アミノ酸の働き

では具体的にシルクに含まれるアミノ酸の組成率と各18種類のアミノ酸の作用を見てみましょう。
( )内は組成率

1、アラニン(28.12)
肌の水分保持に働きかけます。

2、グリシン(37.15)
肌の水分保持に働きかけます。

3、チロシン(10.24)
肌の保湿成分。

4、セリン(12.76)
皮膚の潤いとキメに欠かせない細胞間脂質の原料となり、その合成に働きかけます。

5、アスパラギン酸(1.50)
水分を逃がさない保湿成分。

6、アルギニン(0.78)
肌をうるおし整える働きがあります。

7、グルタミン酸(1.51)
保湿成分としてキメの再生に役立ちます。

8、ヒスチジン(0.28)
肌の潤いに関与します。

9、リジン(0.39)
保湿アップに貢献します。

10、バリン(2.63)
水分を貯めこむ保湿成分。

11、ロイシン(0.59)
潤い保持に貢献します。

12、イソロイシン(0.76)
潤いキープ作用があります。

13、フェニルアラニン(1.00)
水分調整の保湿成分。

14、プロリン(0.55)
肌の潤い機能に働きかけます。

15、トレオニン(1.31)
肌の保湿成分となります。

16、メチオニン(0.09)
保湿化作用があります。

17、シスチン (0.03)
肌の潤いに貢献します。

18、トリプトファン(0.31)
肌の潤いに働きかけます。

以上簡単に各アミノ酸の特長を簡単に説明しましたが、重要なのはそれぞれのアミノ酸は協力しあってこそスキンケアの役割を果たします。ですからバランスよく複合的に補うことが大事。

これは自然界の法則そのものです。


監修者:30年以上のベテラン化粧品営業師
新井貴信