店長の奮闘記

更新日:2020年12月11日

SILK化粧品の製造奮闘記!

シーエルケイ(SILK)化粧品がつくられるまでと事業展開の奮闘記を紹介します。

SILK基礎化粧品

初めてこの化粧品が出来上がったのが1999年の8月のこと!

そして発売を初めたのが翌月の9月のことです。

最初は、西陣から糸屋関連や繊維業界の得意先に卸売としてスタートしました。

その後、ネットの普及が急速にすすむ社会となりつつあったので、ドメイン名:silys4.comにて2000年、とりあえずホームページを開設。

夢と希望をもってスタートした販促計画でしたが、出だしからつまづき3年ほどは休眠状態に。

しかし・・・


【目次】

シルク化粧品を作ろうとしたきっかけ

夢と希望を託して化粧品作りがスタート

失敗と挫折、在庫の山となったSILK化粧品

もう一度覚悟を決めて再チャレンジ!

現状報告


シルク化粧品を作ろうとしたきっかけ

京都市西陣

老舗糸商の商売繁昌を願って!

この化粧品が作られるきっかけからお話します。


西陣は昔から絹や着物の街で、「西陣織りの帯」が有名です。

この地に明治から続く糸屋があり、私の友人は後継者として働いていました。

 

昭和の後半から和装関連の需要が減り続け、それは同時に生糸産業の縮小、商売がだんだん難しくなっていくことを意味します。

その対応策として、シルク素材を使った洋服、インナー、靴下など色々な製品を手がけて商いを続けてましたが、それでも将来の展望を見出すことができず、「他にもっと何かシルクの良さを認めてもらえるものはないか」と思案していました。


そんな状況におかれた友人から相談をうけ、私はさりげなく「オリジナルのシルク石鹸みたいなものを作ってみたらどう?」と意見したのがきっかけで、話がどんどん盛り上がって2年後にはSILK化粧品の誕生となりました。

 

私は当時、化粧品関連の会社に勤めていましたのである程度ノウハウもあり、こうして糸屋の社長、友人、私、妻が集まって販促企画がスタートしました。
私のプロフィール紹介

そして、“シルクの良さをもっとアピールする仲間” という意味合いを込め、販売促進部を「SILK」と名付けました。


夢と希望を託して化粧品作りがスタート

絹にこだわった化粧品なら、「従来の得意先でも取り扱ってくれるだろう」という安易な気持ちから製品作りがスタートしました。

(この安易な判断があとあと苦労することになるのですがその話は後半にて)


まずは化粧品を作ってくれる工場探しです。

知り合いや得意先などから情報収集して、5.6社の化粧品製造メーカーへ企画を持ちかけました。


製造会社に要望した商品コンセプトは

一、シルクの特長を引き出した化粧品をつくりたい!

一、商品構成は、化粧品販売の経験がない人でも売れるようなシンプルなものにすること

一、敏感肌の方にも安心して使用できる低刺激なもの

一、表示指定成分が無添加のもの
(パラベンや香料、色素、ノンアルコール、ノンオイルなど)

一、原料にはいいものを使ってほしい。原価が高くなってもいいから高品質なものを作りたい


以上5点を重点項目として商品開発に取り掛かって頂きました。


3~4ヵ月後、3社の製造メーカーから第1号の試作品が出来上がりました。

試作品と一緒に製品内容の規格説明書も同封されてましたが、各社さまざまの内容。 

 

妻、友人、知り合いの方数人で使用感を確かめる

それぞれ3社とも一長一短でまとまらず。

モニターにご協力頂く方を募集しモニターを開始

結果は案の定意見がバラバラでまとまらず
(う~~ん困ったー・・・)


もう一度、製造会社の担当者にモニターで得られた意見などを報告して、試作品のやり直しを3社それぞれに依頼をする。


そんな中、実際に作っている工場見学をすすめられたり、 研究設備を丁寧に説明して頂いたり、なによりも親身に相談にのって頂き、対応がよかったのがコスメサイエンスさんでした!


後の2社は、「いや~ハードルがたかいですねー!」とか「うーーんこの試作品は、人気の○○化粧品と規格・内容成分もほぼ似た商品なんですがね~」とかいって、なかなか話が前に進みませんでした。


それに比べ、コスメサイエンスの石渡社長は、 まだまだ実績もない私達にお忙しいところ時間をとって頂き、「自分の製造工場と思ってどんどん意見を言って下さい。納得の行くまで製品作りを応援します。夢や目標に向かってお互い頑張っていきましょう。」と言ってくださったのです。

この時はホント涙がでるほど嬉しくて嬉しくて、モチベーションがイッキに上がりました。


信頼できる製造会社も決まり、さらに意気込みが増す私達!


そこで、一回目のモニターの方々の意見を参考に、再度改良した試作品作りを依頼しました。

ここが山、無添加化粧品にこだわりたい

コスメサイエンスさんでは、防腐剤のパラベンを配合してない製品作りは、今まで作ったことがないとのこと。

理由として、「天然成分を多く配合すればするほど腐りやすく変質しやすいので必ずパラベンを配合しなけらばなりません」と言われました。


製造会社としての使命は、
「腐りやすいものを社会に提供するのはメーカーとしてのコンプライアンスに反することであり、 化粧品は何ヶ月ももつ商品で、出荷時と同じ品質を維持させることがもっとも大切です。」
「自然派思考の高まりで、パラベンが悪者扱いにされる傾向にありますが、食品にも使われていますし刺激が強いという概念は化粧品工業界ではありません」
とのことでした。


でも、私としては最低でも旧表示指定成分の無添加にこだわりたかったので、今までの経験と知識を研究所長に説明しました。


『シルクと乳清には美容効果の他にも抗菌作用があること、それと○○○○○天然成分を配合すれば、それらの相乗効果で 防腐効果がある程度出る』ことを。

(○○○○○天然成分は、公表したくないのでご勘弁下さい)


研究所長さんも前向きに検討して頂き、「一度それぞれの成分の互換性(相性)や配合割合・調整の研究を再度やってみます。また、防腐効果がどれくらいあるのか実験して見たい」と言われ、商品開発・研究を再度進めていただくことになりました。


防腐剤の件以外にも、見落としてはいけないこだわりの生命線があります。


行列のできるラーメン屋のこだわり店長のスープ作り(企業内秘密)と一緒で、化粧品もどの成分を調達し、どう調合すれば、シルク風味を生かした最高の味つけができるか!


これも、こだわり化粧品のオリジナル性を引き出す大きなポイントです!


約3ヵ月後に連絡あり!

「意向に添えるような製品ができそうです!防腐効果については、ある程度の防腐作用は確認されましたが、でも・・・・」


一般家庭での保管状況、開封後の品質維持を100%近い確立で保障するためには、やはり防腐補助剤的な成分が必要で、バラベンより低刺激なフェノキシエタノールを微量配合する必要性があるとのことでした。


私としても、お客様の保管方法は様々で環境も違い、そのような状況でも化粧品の品質安定があってこそ シルクの特長が生かせるもの、そしてお客様に安心してご使用していただくことが何より大切であると思い納得しました。


最終の試作品ができあがって

研究所では色々と努力していただき、やっとの思いで最終の試作品が出来上がりました。

(わがままな意見を聞いていただき、所長さんをはじめスタッフの方には心より感謝申し上げます)


早速、私と妻、友人たちで使用しました。

『ウン!これはいけるかも!』 妻も『今使っている○○化粧品より断然いい!肌へのいたわりや優しさが伝わってくる!』っという第一印象の使用感でした! 


ヤッター・ヤッター♪ \(^O^)/

でも、『翌朝の肌状態や1週間使用して見てみないと、最終的には良いと言えない』と妻から言われました。

(熱がちょっと冷める!)
さらに「いろんな人にモニターしてもらわんとダメなんと違う」っと厳しい一言!


早速、前回モニターして頂いた方々に再度モニター依頼をしました。

(今度こそいい結果がでますように)


そしてモニター意見を収集!

(どんな結果がでるのかドキドキ)


結果は・・・
10人中8人の方が、使用感が良いという結果がでました。


また、もう少し突っ込んだ質問:
今使用中の化粧品と比較してどちらを使用したいですか? 

の問いに対して、6人の方から『このシルク化粧品を使用したい』という結果がでました。


商品内容の基本はこれで進めながら、今回頂いたモニターの方々の気になる意見を研究所へ報告して最終微調整を進めていきました。


特に洗顔ソープは、最終調整に苦労しました!

自然派を重要視するあまり、泡立ちが悪い・臭いが気になる・変質しやすい等の課題がありそれをクリアするのに。


製品構成は、洗顔ソープ、ローション、しっとりタイプのローションの3タイプ。


数ヵ月後、化粧品の調合内容、規格もほぼ決まり、いざ商品化へ急ピッチ!


やっとSILK化粧品の出来上がり!

振り返れば、最初の試作品作りを始めて一年と八ヶ月。


初めて納品された第1号のSILK化粧品をみて自然に微笑が・・・。

私達の大切な宝物のような気がしました。


振り返れば長かったような短かったような、一時は諦めかけたこともあり、出来上がった時は感慨無量。


私は、この化粧品作りのアドバイザー的な存在でしたので出来上がった最初の1年ほどは販売に携わっておりませんでしたが、化粧品作りに参加しているうちにこの商品への愛着がどんどん湧いてくるを実感しておりました。


失敗と挫折、在庫の山となったSILK化粧品

気づけば「このSILK化粧品を売ってみたい」そんな夢がどんどん湧いてきました!

安定した会社でサラリーマンとして続けるか、それともリスクを承知で起業家として夢を追いかけるか

半年以上悩み続けました。


結果的には友人の反対を押しきって会社を辞め、一念発起で自分の夢を選択したわけですが、世の中そんなに甘くありませんでした。
友人の糸屋からSILK化粧品を格安で卸してもらい、営業を始めました。

結果は、生活費どころかこずかいほどのお金さえも稼げず、たった3ヶ月で挫折!
(今思えばサラリーマン時代の実績と自信がアダとなり、社会の厳しさにぶん殴られて一発でKO、情けない話です)


その後はショックで何もしない、できない、無気力、不安、自己嫌悪に陥り負のスパイラル状態でした。


家族を養わなければならず、いい年して親に生活費を援助してもらったり、アルバイトをしたり、再就職をしたり、何をしても長続きせず、なんかテレビで見たような落ちぶれた人間模様と重なって、自分を責めまくりました!

「なんで長年勤めていた会社を辞めてしまったのか!」

「何をやってもうまくいかない!なんで俺だけがこんな目に・・・」

「俺の人生もうここまでか!」など

愚痴と自責の念ばかりの2年と数か月でした。


後悔しても時間が戻る訳でもなく、毎日の生活が大変で辛くて苦しくて不安で。

こんな精神状態で、よく体も心も持ちこたえたと思っています。

支えてくれたのは家族、妻には愚痴を聞いてもらい、保育園に通う娘には「パパ大丈夫?」と声をかけてくれたり。

この頃夢を見ていたのは娘と一緒に遊んだり散歩したい、こんな些細の事を頭の中で描きながらバイトをしていました。


また友人の糸屋での化粧品販促事業も長続きせず、卸先のお得意様からの注文も尻すぼみで、SILK化粧品はやがて不良在庫になっていきました。

この化粧品に託した夢も希望も仮想販促事業部も消滅の寸前!


もう一度覚悟を決めて再チャレンジ!

会社を辞め起業家を目指すもすぐ挫折してのこの数年、目標もやりがいもないまま過ぎていきました。

それでもなぜか心のどこかでSILK化粧品のことが気になり、このまま負け組で終わっていいのか自問自答の日々が徐々に高まってきました。

同じ苦労するならもう一度頑張ってみよう、これでダメだったら今度こそ諦めようと心に決め、もう一度再チャレンジしました。


2002年の冬、インターネット・ホームページの作り方(HTML方式)を知り合いの方から教えていただき、勉強したことをいかして自分自身でホームページを作り始めました。

始めた頃はやはりぜんぜん売れず、夜はアルバイトをしながら『ネット販売しか生き抜く道はない』という信念でもってコツコツページを更新していきました。

2003年の夏ぐらいから徐々にアクセス数が増えはじめ新規のお客様からの注文がちらほらあるようになりました。

秋になると毎日、数件の注文があるようになりました。リピーターもあり、お客様からの意見も頂戴するようになりました。

まだまだ給料が取れるほどの売り上げはありませんでしたが、思い切って不良在庫になったSILK化粧品を友人に借金をする形で糸屋から買い取ることにしました。

全てを背負うのは私なりの覚悟です。

そして同時に2003年11月、糸屋から独立して新たにスタートをしました。

その後はお蔭様で安定したアクセス数でもって売上が階段を一歩ずつ駆け上がるかのように伸びて、独立して数か月後にはやっと生活費としての収入を得ることができました。


家族にはずいぶん迷惑をかけてしまいました。そして友人にもです。

みんなに助けてもらって今の私があります。

心から感謝しております。


でも本当の意味での奮闘記は始まったばかりと自覚しております。


現状報告

私がインターネットを勉強していた頃はパソコンが中心、それが今ではスマホが中心、IT業界は凄まじく進化しており、ついていくのが大変です。

まだまだ奮闘記は続きます。

2020年5月には2度目の商標権存続期間更新登録申請をし、SILK「シーエルケイ」の商標期間が30年となります。


そして今、世界中が大混乱する事態となり、当ショップも影響を受けない訳がありません。

さらにネット検索からのアクセス数も減り、W悪影響で売上も減少してこのままでは窮地に追い込まれます。


でも苦しかった時の反骨心を忘れることなく、2021年、2022年・・・・・・、この後に追記が書けるよう頑張ります。


文責:スキンケア化粧品の営業歴30年
新井貴信